実は兄の挙式が今月にあります。いや、もう出て行って新居に住んでるんだけどお式がまだだったのさ。

親族はバシっとキメなきゃいかん!と言う事で父の衣装を選びに式場まで遊びがてら付いて行きました。母はもうすでに決めていて、私は適当に東京でドレスを買って来いとのこと。冷たいなぁ。

いやぁ、びっくり。山の中にすごい城かと思わせる結婚式場がありましたぜ。なんで兄がこんな素敵な場所を知ってるのかと申しますと、兄はオーダーが来てから作るタンス職人(頑固職人に非ず)なのですが、たまたまこの式場から注文をもらって出来た物を納品に行くと、「ここだー!」と付き添いで来ていた彼女に決められてしまったのでした。

まあね、近所の式場なんかで挙げたらスモークの中ゴンドラでゴウンゴウン降下してレーザー光線の『LOVE』っ文字が飛び交い、列席者がひたすら笑いを堪えるという仕打ちを受けるのでこの選択は正しいと思います。

「俺に似合うドレスはあるかね(はしゃぐ父)」「ふふふ、お父様はモーニングですよ(担当者冷静)」と父が衣装合わせに行ってる間に、母と二人で花嫁さんの衣裳部屋で遊んでおりました。わーかわいいなぁ、きれいだなぁ。目に付いたティアラを被り、今だ!この隙に!と母に写真を撮るように強要していると担当の人がやってきてばっちり目が合ってしまいました。

ああ、遊んでごめんなさい!ティアラをコソっと外すと、担当さんがにっこりと「さすがご兄弟ですね」と言って笑ってます。え、どういうこと?聞くと花嫁さんの衣装合わせで付いて来た兄がいきなりティアラを被って遊んでいたそうです。「ちょうどそちらのティアラを被ってたんですよ」

聴いた瞬間ティアラをペッ!と捨てました。こ、これは血がなせる業なのか。DNAにそう組み込まれているとしたらこんな恐ろしいことは無い。いやだ、あんな変人と同じ行動をしているなんて嫌だ!

PS:過去の日記で兄は『ディオ』に憧れてると言っておりましたが、その後のリサーチによりそれが間違いであったと言う事が判明しました。ここにお詫びして訂正させていただきます。
兄の憧れてるのは『南斗紅鶴拳 ユダ様』でした。