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まあ聞いてくれ。今日は特別に私の秘伝中の秘伝である『怨念ねじり』について語りたい。

怨念ねじりって何？と言う仔猫ちゃんは、上にある検索で過去ログをあさってほしい。別にたいしたことは書いていない。

図を見てほしい。上は『神のねじり』と私が呼んでいるケーブルのねじりである。限りなく円に近い曲線を描き、かつ、かさばらない絶妙な直径を保っております。そして止め具である『ねじりっこ』にいたってはエンゲージリングを思わせる結束の強さと高貴さをかもし出しております。これが私の敬愛する職人様の作品『神のねじり』であります。

「おおっ、みんなコレを見ろ！このねじりを！！！これはいつにも増して職人様の改心の出来。これぞまさに21世紀のねじりだぁ！！！」壷を鑑賞するようにケーブルを持ち上げ感嘆の声を漏らすなべち。

・・・。

誰も相手にしてくれなくていいのです。職人とは孤独なのです。

この神のねじりを作る職人様は、いつも私たちが作業する前日にやってきてこっそりねじっていかれます。ですからその作業を目撃したことはありません。私の作品は下の図のようにいびつに仕上がってしまうので、同じケーブルなのになぜ？？？？と疑問に思ってました。いつか神の一手を拝見したいものだ・・・。呟きながら天を仰ぎ見るなべち、青空に職人さまの笑顔。

そして先日念願かなってというか日程が押せ押せで、この職人様と一緒に作業する日が発生しました。チャンス到来です。よくラーメン屋のおやじが「弟子には何も教えねぇ！技は盗むもんだ！！」とか言ってますよね。私も技を盗むのです！！

早い！なんというケーブルさばき、そして力強さ！！ねじりっこにいたってはまるで糸のようです！！そして気が付きました。この円を描くカーブは人と人をつなぐ『輪』であり、職人様の慈愛・やさしさがこめられているのです！！

そうか！私はねじる時に怨念がこもってしまうので歪んだ円になってしまうんだ！！まずは心を入れ替えよう！！ありがとう職人様！！アタイ大切な何かに気が付いたよ！！

とか、私が目をキラキラさせながら言い出したら会社を辞めようと思います。ねーグリちゃん。