キャメロン先輩と飲んだ良き日であった。・・・しかし事件は最後に起きたのであーる。

注:汚い話なのでモグモグしながら見ないでね!

都市伝説といいますか使い古されたネタで、『電車の座席で寝ている綺麗な女性の上に、酔っ払いがゲロを・・・』みたいな話あるじゃないですか。私はコレは、ネタだと信じてきました。ありえないと、まずしゃがんで床にとか、持っていたら自分のバックを活用するとか言う、人間としての最低限の努力をするだろうと思ってましたが、この都市伝説は意外と本当なのかもしれないぞ・・・と思う事件に遭遇しました。

私は地獄のラッシュで悪評の高い、某電車に乗っておりました。東京に住んでた頃には思いもしなかった早い時間で最終電車となり、始発駅だというのに満員になりました。このあと大きな駅でまだまだ乗客が乗り込んでくるど、乗車率200%超るんじゃないでしょうか。恐ろしいなぁ、もう二度と最終で帰らないぞと軽く思いました。

電車が走り出して間もなく、一駅も行かないところで車内に不思議な音がしました。おえー!だったら緊急警報ですが、違います。ぷしーーー!!なんです。つり革に掴まって目を閉じていたのですが、社内の雑談も消え水を打ったように静かになったので、なんだこの空気は?と目を開けてみました。

すると私の前の座席に座っている4人の頭に、白い物が飛び散っております。4人は微動だにせずに、目を見開いてきょとんとしてます。周囲もきょとん、そして何が起きたのかとその被害者たちの前に立っている男の人に目をむけると、なんと立ったままザ・グレート歌舞伎の毒霧よろしく吐いてしまったのです。おま、ふざけんな!

ちなみにまだ乗車率もまだ200%まではいってないので、まだがんばれば床に余裕があります、その上ヤツは口の開いたトートバックを持っていたので、そこに吐くという手段も残されていました。それを全部無視して、都市伝説を越える人数『4人同時攻略』に走ったのです。

4人の内3人が女性で、一人のおっさんはかろうじて一言文句を言いましたが、残りの女性は頭に汚れ物を乗せたまま、微動だにしません。一番かわいらしい女性が一番頭に乗っかっております。貝のように押し黙り、拭こうとかそういったアクションも起こしません。人間ショックを受けるとこういう対処しか出来ないのかと私もショックを受けましたが、つり革組みの無事な女性達がティッシュを取り出して髪の毛など拭いてあげることになりました。私も見てられなかったので、黙って手の届く範囲で拭いてあげました。

さてさて、当の犯人は次の駅でさっと降りると窓の外でもう一回吐き、たぶん隣の車両にでも逃げ込んだはずです。この電車に乗る人は全員がタクシーで帰れるなんて甘っちょろい距離には住んでおりません、ヤツもきっと意地でも降りないので捕まえようと思えば捕まえられたのでしょうか、惨状を回復させるので精一杯で誰も追いませんでした。しかし一言くらい謝らせたかったな。

ちなみに訳が分からない展開ですが、それまで全く他人であった被害者のおじさんとおねーさんが、コレをきっかけにいい感じになってしまいました。ゲロが結ぶ縁と言った所でしょうか。気がついたら手を握ったりボディタッチにまで進んでおります。しかし、いかんせんこの電車は乗車時間が長いです。途中で女性の酔いが覚めたのか、おじさんはフられてしまいました。おじさん残念。

私はもう二度と最終電車には乗らないと誓いました。